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手術の目的は、1年とか長い間、スプリントという装置で治療してもそれでも痛みや口が聞かない場合に、短期間に痛みや開口の機能回復をはかることを考えることですので、最初からこれを目指すべきではありません。
大学によっては、この手術をしてもしなくても同じだったという所もありますので、慎重に考えるべきでしょう。
しかし普通は、術前は25ミリしか開かなかったのが、術後は40ミリ程度開くようになったとか、関節の痛みは20パーセント減少したという報告が多いようです。
年齢的には20代〜40代に好結果が多いようです。
お年寄りは変形性顎関節症が多く、加齢的に関節が変形した、いわゆる背骨が曲がったということと同じで、関節が癒着してアゴが開かなくなったとか、関節の中のクッションである関節円板に穴が聞いて破れたとかいう問題とはちがいますので、適応は少ないようです。
実際の手術方法は、入院後、アゴの関節の上から顔の皮膚にごく小さな切聞を2カ所加え、顎関節鏡という極めて細い簡を2本、狭い顎関節のすき間の中に挿入して行います。
筒を2本入れる意味は、関節の中はとても狭い場所ですから、山カンでするよりもはっきり目で見ながら手術するために、一本の筒の中から関節の中を拡大して覗きながら、もう一本の筒から手術できるようにするためです。
テレビなどに映し出して手術します。
実は、この筒は中空のパイプのようになっていて、その中へさらに細い器具を挿入して操作をします。
この器具の先端に極めて小さいメスなど、例えば2ミリ程度のものが付いているのです。
また別の、レーザーが出る器具などを挿入することもあります。
これらの特殊な器具で関節の中の癒着している所を剥がしてアゴを動かすようにしたり、関節円板のズレを治したりします。
これらがいわゆる顎関節鏡視下手術です。
癒着している所を剥がす手術は剥離受動術と言われます。
術後はステロイドを注射したり圧迫包帯をしたり、安静のためのスプリントをしたりします。
一日目は安静、2日目は包帯除去、開口訓練、マッサージ、4日目退院というコースが多く、スプリントは術後7日間はしておきます。
3カ月で40ミリ開くようになるのが目標です。
数年前、岡山や横浜やK大医学部でのワークショップに、蝉の鳴く、夏の暑い盛りにお世話になったことがあります。
K大のM助教授、S講師と、T大のK講師、Y大のS教授、それにアメリカからのJ先生達と親交をあたためながら、勉強させていただきました。
アメリカではそればかり専門にしている開業医の先生もおられるようです。
手術というのはすればいいというものではなく、そのあとのことの方が大事ですので、日本では大学などでそればかり専門にしている先生もおられますので、その先生方に受診するのも一つの道でしょう。
病院によっては、顎関節症の患者さんは女子高校生ばかりということもありえます。
これは、女子高校生しか診察していないというのではなく、近所に女子高校があればそういう患者さんの数が多くなるのではないかと判断されるからです。
男子高校が同じような場所にあっても、やはり、女性の患者さんが多いのではないかと推量できます。
それは、不思議と、顎関節症の患者さんは、年齢に関わらず、女性が多いとされているからです。
なぜ、男性は少ないのでしょう。
頭の中身が単純だから、というのでなく、女性より硬い骨格、強靭な筋肉、靭帯を持っているということもあるかも知れませんが、確定的なことはまだ不明です。
大人にとっても学生にとっても、試験というのは悪夢です。
時には、受験の重圧から親を殴り殺すというパット殺人事件など、悲惨な家庭内暴力事件まで引き起こしたこともあります。
試験が近づくと、必ず、歯が痛い、アゴが痛い、アゴの関節があかない、という人も出てきます。
不安からです。
夜中に歯ぎしりすることも原因になります。
失恋も若者にとってはアルコールのがぶ飲み、自殺未遂など、人生の重大な転機をもたらすような精神的、肉体的変化を伴うので、同じような症状が起さることもあります。
クラブ活動で楽器を長時間口にくわえたままでアゴに負担をかけると、そのことが誘因になったりします。
またテニスやその他の運動が歯を食いしばることにつながった場合、原因になることがあります。
試験の重圧が原因であったり、クラブ活動、失恋の心の傷が原因であったりすることもあるわけです。
これらのことに気がつかず、こういうケースでプラスチックのスプリントという装置を24時間口の中にいれ、かんでいる必要はありません。
余計なストレス、負担が増えるだけです。
うつ病と手術要求仕事上のきっきが、引き金となってストレスを起こすことがあります。
わずか20〜30年前までは、ワープロやコンピューターは、人々の間に普及していませんでした。
学生時代には大学の大型コンピューターセンターに行って、紙にパンチの穴をあけてプログラムを書くという、面倒くさいことをしていましたし、福岡空港から飛び立った米軍機が、K大の大型コンピューターセンターのま上に墜落するというようなこともありました。
またT大のコンピューターセンターを使うためにはいちいち書類を提出して予約しなければなりませんでした。
あのままなら顎関節症の患者さんも増えていたかも知れませんところが、今では、家庭で当時のミニコンの性能を持ったパソコンがスイッチオンで使える時代です。
ハードやプログラムがスッキリしている点では昔からドクターがよく使うマッキントッシュの系統が優れていますが、やっと追いついたウインドウズの入門書もよく売れる時代です。
近噴の非常に常識的な、わざわざ買ってまで読まなくても、誰かが教えてくれそうな内容のパソコンの本がよく売れるという現象を見て、昔からコンピューターを電子回路や数字ばかりの機械語を学んでヒーヒー言って勉強していた人は、世の中、数十年経過してコンピューターの味が世の中によくしみ渡った現在、一般向けのやさしい本を出した方がよく売れるのではないかと感じられたのではありませんか?これらのワープロやコンピューターは、長時間集中して使用するため、熱中することはあるものの、人間にやすらかな気持ちを与えません。
そうです。
肩は凝る、目は疲れる、腰は痛くなる、指までしびれることもあります。
これらの症状の一つとして、顎関節症が現れることがあります。
好きでもないのに仕事でワープロやコンピューターを使わねばならないことが続く場合などです。
また発展した日本経済の減速によるしわ寄せが原因になることもあるようです。
こういう経済の減速が、思わぬアゴの関節の症状を引き起こすことがあります。
急に会社からの締め付けが厳しくなって、先行き不安からアゴの関節に症状が出ることもあるようです。
こういう時に病院で色々調べてもどこも悪くありません。
原因となる締め付けに気づかせると、よくなることがあります。
M療法とは、やさしく言えば、あるがままに自己をみつめる、ということです。
精神科のM博士が考案された方法です。
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